記事詳細

転職したいけどスキルに自信がない? 20代におすすめのスキルを紹介
転職ノウハウ
自身のキャリアを考えるうえで、転職を視野にいれている人も多いはず。これからのキャリアの選択肢を広げるための準備として、どんな環境でも通用する人材になるために、特に20代で身につけておいたほうが良いポータブルスキルについて解説します。

目次

  • 20代に求められるスキル
  • ポータブルスキルって何?
  • ポータブルスキルが重要な理由
  • ポータブルスキルの具体的な要素
  • ポータブルスキルの磨き方
  • まとめ

20代に求められるスキル

具体的に目指したいものや入りたい企業はないけれど、そもそも自分のスキルや経験で転職が可能なのか、不安を感じている人もいるでしょう。

求人情報には「未経験可」の仕事が多く、未経験の業種・職種への転職は可能でしょう。しかし、未経験の業種・職種に転職する場合でも、身につけているとよいスキルがあることをご存じですか? それは「ポータブルスキル」です。このポータブルスキルを身につけることで、未経験でもより転職がしやすくなるでしょう。

ポータブルスキルって何?

「ポータブルスキル」は直訳すると「持ち運びできる能力」で、企業だけではなく業種や職種が変わったとしても通用するスキルを指します。具体的には真面目さや、積極性などとされ、新しい業務に適応する際や環境が変化する際に重要となるスキルです。

一般的にスキルとは、それまでの実務経験や資格など明確な基準があるものが多いのですが、ポータブルスキルは、「資格」として明確に表せるものではなく、業種や職種、役職や部署などにとらわれずに幅広く汎用できるスキルということもいえるでしょう。

また、ポータブルスキルは一般企業の従業員が必要とする基礎的なスキルで構成されていることから、ポータブルスキルが備わっている人は、中途採用後、即戦力になりえる人材と考えられ、転職市場で有利になる可能性があります。

ポータブルスキルが重要な理由

仕事の場ではこれまで、特定の分野に深く精通するような資格や、職人的な能力である「テクニカルスキル」が求められることが多かったのですが、最近は「ポータブルスキル」の需要が高まっています。

以前はひとつの企業に新卒で入社して、定年まで働くというスタイルが一般的でしたが、現在では終身雇用制度を維持する企業が減少し、変化の激しいVUCA時代といわれるようになりました。スキルアップのために新しい職場に転職したり、海外で働いたり、起業したりする人が増えてきました。

終身雇用制度は、1社に長く働き続けるという前提があったため「テクニカルスキル」が重要視されていました。しかしテクニカルスキルは業種や職種が変わってしまうとうまく生かされなくなる可能性があるため、時代の変化に合わせて適応できるスキルが必要になってきています。

技術や知識を身につけていたとしても、そのスキルを生かせなければ、活躍できる人材にはなれないかもしれません。場合によっては、前の企業で身につけた技術や知識が邪魔をし、新しい職場に柔軟に対応できないということもあります。転職したてのころは技術や知識が不足していたとしても、意欲が高い人や行動力がある人は採用後の活躍を期待できると、企業側も考えています。

こうした現状に、どこに行っても活躍できる人材として「ポータブルスキル」が注目されているのです。

ポータブルスキルの具体的な要素

ポータブルスキルの具体的要素には、どのようなものがあるのでしょうか。専門知識、技術などのテクニカルスキルや、対課題力ともいえる「仕事のし方」、対人力が求められる「人との関わり方」など、ポータブルスキルの要素について具体的に解説します。

専門知識・専門技術

専門知識や専門技術はテクニカルスキルと考えられますが、その知識が業種や職種が異なっても通用するものであれば、ポータブルスキルといえます。例えば、外国語など汎用性の高い技術が当てはまります。グローバル化が進む現代において、英語や中国語、スペイン語など外国語を使ってコミュニケーションができる、契約書を読める、作れるといった能力は、どの職場でも市場価値が高いといえます。

仕事のし方

どのような仕事でも、やり方次第で進み方が異なります。効率化を図りスピーディーに進める能力は、どのような職種や業種でも必要とされています。厚生労働省が重要視している3つのポイントをご紹介します。

課題を明らかにする

どのような仕事でも、コンスタントに情報を集める能力は必要とされ、常に新しい情報を得ようとする姿勢は重要です。しかし、せっかく収集した情報をうまく活用できず、そのまま眠らせてしまうケースも少なくありません。そのため、情報収集からその活用を含め、全体構造を把握する力や論理的に思考する力、さらに分析して課題を明らかにする力までが求められます。

計画を立てる

目標となる数値や期間、必要なメンバー数など、課題を解決するための計画を具体的に立てる能力も必要とされています。やるべきことを洗い出すだけではなく、それらがスムーズに進むように優先順位をつけたり、納期に間に合うようにスケジュールを設定したりすることも必要になります。

また、企画の提案、資材調達や案件管理、関係各所との合意形成なども必要です。このように計画を立ててプロジェクトマネジメントができる力は、ポータブルスキルのひとつといえます。

実行する

計画に沿って実行に移す能力には、自分についてはもちろんのこと、計画に関わるメンバーのスケジュール管理なども含まれます。計画どおりに進めるだけと考えるかもしれませんが、思うように進むことは現実にはなかなかありません。計画倒れに終わることのないよう、関係各所と調整しながら、計画を実行・推進するスキルは大きな武器となるでしょう。

予期せぬトラブルや障害などが発生したときは必要に応じて計画を柔軟に変更するなど、臨機応変に対応できる力も重要です。

人との関わり方

企業やプロジェクトチームの一員として仕事をする以外にも、特定の組織に属さずフリーランスや個人で仕事をする場合もあります。しかしそのような場合でも、誰とも関わらずに仕事をすることはほとんどありません。そのため、人間関係に関するスキルは、どのような業種・職種でも必須のスキルといえます。ここでは、人間関係に関するスキルを3つご紹介します。

社内対応(上司・経営層)

どんなに優秀な人材であっても、常に反対意見ばかり述べて、人の意見を受け入れないようでは、組織のなかでうまく自分の能力を生かすことはできません。「上司からの指示に従う必要がある場面では、その指示に従う」ということは、人との関わり方として重要なポイントです。また、仕事内容によっては経営層を説得するためのプレゼンテーションが必要となるでしょう。そのような場面においても、上司や経営層の意見を認めながらも業務を遂行するために必要な内容を適切に伝え、納得させられるようなコミュニケーション能力が必要です。

社内であっても、価値観や利害が対立することは当然あります。社内関係者に的確に伝えるだけでなく、相手を納得させられる、支持を獲得できる力も求められます。

社外対応(顧客、パートナー)

顧客やパートナーとなる企業の担当者など、社外対応にも高いコミュニケーション能力が必要となります。コミュニケーション能力が低く、言っていることが伝わらない、何を言っているのか分からないなどということがあると、顧客が離れてしまったり、パートナー関係が解消されたりするかもしれません。

また、取引先とは利害が対立することもあるでしょう。そのような場面においても、両社が納得できるような提案をしたり、双方の意見を調整し良好な関係を築いたりすることが重要です。さらに、サービス提供だけでなく、クレーム対応も大きなスキルのひとつです。

部下マネジメント(評価や指導)

部下をマネジメントする力も重要なポイントです。リーダーシップを発揮してチームを引っ張り、大きな成果を上げることもできるでしょう。そのためには主張がはっきりしていることに加え、周りを納得させられるコミュニケーション能力や、的確な指示も重要となります。

人から指示を受けて能力を発揮できるタイプであっても、出世してチームのマネジメントを任されるようになれば、部下に対して的確に指示を出さなければなりません。チームの一員であったときには活躍していても、マネジメントを任されるようになると、チームをまとめきれず、期待どおりの結果を残すことができなかったというケースもあります。

自分の主張だけを強く押し出すのではなく、チームの意見も聞き、良いアイデアは採用する、不満点があれば改善するなど、チームの緩和剤となるような人材も重宝されます。

また、業務のオンライン化が進み、同じ空間で仕事をしないことも増えてきています。このような環境であっても、部下とコミュニケーションがしっかりと取れること、チームのマネジメントができることは重要なスキルになります。また、部下の人数調整や指導、評価や育成などができることも大きなスキルです。

ポータブルスキルの磨き方

ポータブルスキルにはさまざまなものがありますが、どのように磨けばよいのでしょうか。まずは、自分のポータブルスキルの状態を知ることから始めてみましょう。自分の強み、弱みはどのような点でしょうか。それらを洗い出してみると、自分では気付かなかった点に気付けるかもしれません。

例えば、自分は決断力が弱いということに気付いたとします。しかし、これは逆にいえば、検討しながら物事を慎重に決断できる力があることにもなります。人それぞれ、それまで培ってきた経験やもともとの性格から考え方が異なります。弱みを弱みとして認識するのではなく、発想の転換により、弱みを強みにできないか考えることをおすすめします。

自分の強み、弱みをさらに深く知るために、現在の仕事だけでなく社外活動、ボランティアや副業など、仕事以外の環境での活動を通じて自分の能力を知ってもよいでしょう。また、「仕事のし方」でご紹介した、計画や実行などの3要素を意識して日々の仕事向き合うと、新たなポイントを発見できるかもしれません。

ポータブルスキルに関する研修や、客観的な意見を取り入れるためのコーチングの活用も積極的に行いましょう。コミュニケーション能力を高める研修は、交渉能力を高めるうえでも役立ちます。実践形式の会話や質問を行いながら意思疎通を図る研修などがあります。 また、論理的に順序だてて物事を考えられるよう、ロジカルシンキング研修の開催も増えてきています。予想していなかったトラブルが起きたときに原因を特定したり、問題解決のために施策を立てたりできるよう、思考力の生かし方や感覚を身につけることができるでしょう。

ポータブルスキルは、「資格」などとは異なるため、そのスキルの有無を周りの人に明確に提示するのが難しいものです。ときには、自分自身の認識と周りからの評価に違いがあることに気づかないまま、新しい役割や仕事に抜擢され、思いもよらない成果につながる可能性もあります。自分が持っているスキルがどのような場面で役立つのかを自分だけで判断せず、日頃から、周囲の人から見て役立つスキルかどうか意識して過ごすことで、さらに磨きをかけることもできるでしょう。

まとめ

転職に役立つポータブルスキルについてご紹介しました。20代は未経験でも転職しやすいといえますが、ポータブルスキルを身につけておくことで、いざというときにさらに転職がしやすくなるでしょう。終身雇用が当たり前だった時代には、磨き上げられたひとつの専門的な能力が武器になりましたが、転職が当たり前となった現代では、どの業種・職種に転職しても役に立つポータブルスキルが強い武器となります。

もちろん、人によって得手不得手が異なるため、一概にこれをすればスキルアップにつながるとは言い切れません。まずは自分の強みや弱みなどの状態を知ることから始めてみましょう。中途採用の選考では、仕事に向かう姿勢や対応能力、やりきる力など、「資格」ではないスキルも評価されます。

将来像や具体的な目標がまだなくても、日頃からポータブルスキルを意識し磨いていくことでスキルアップは目指せます。

キャリトレでは、約10万件の求人が掲載されています(2021年6月現在)。ここまでお伝えしてきたポータブルスキルがどのような仕事で具体的に活用できるのか、実際に求人情報を見ながら、これから目指す方向性を考えてみてはいかがでしょうか。

キャリトレの掲載求人を確認するにはこちら ※記事のページ遷移は、Webのみ可能です。