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転職面接の逆質問で好印象を得る質問例とポイント
転職ノウハウ
「何か質問はありますか」。面接の最後にはたいてい逆質問の時間が設けられます。質問の仕方や内容によっては、面接全体の印象や評価を左右することもあります。今回はそんな逆質問を自己アピールの場としていくためのポイントや注意点を回答例と共にご紹介します。ぜひご参考ください。

目次

  • 面接での逆質問は自己アピールのチャンス
  • 面接官が逆質問する目的
  • 逆質問する際に気をつけること
  • 好印象な質問例10選!
  • まとめ    

面接での逆質問は自己アピールのチャンス

面接において、応募者側から自由に質問できるのが、面接の最後に必ずといっていいほど設けられる「逆質問」の時間です。基本的に質問の内容やテーマは絞られていないことから、いざその場になって考えてもなかなか思いつかないこともあるでしょう。

「何か質問はありますか」

そう聞かれて、一瞬言葉に詰まってしまう応募者は少なくありません。「特に聞きたいことが思い浮かばない」「面接官の意図がわからない」「どんな質問をするのが正解かわからない」。そんな戸惑いを経験した方も多いのではないでしょうか。

仮に質問をひねり出せたとしても、内容次第では面接官に良くない印象を与えてしまうことや、不用意な一言が、取り返しのつかない結果を招くリスクすらあります。では、いったいどんな質問を投げかけたらよいのでしょうか。

「何を聞くか」は、「何を気にかけているか」と言い換えることができます。つまり逆質問の内容には、仕事や会社を選ぶ際に、あなたが何を重視しているかが投影されることから、良くも悪くも、「素のあなた」が出やすいのです。

面接官によっては逆質問を通して、あなたの転職における軸や価値観、入社意欲を確認したいと思っています。応募書類にあるつくりこまれた自己PRや決まりきった質疑応答からは感じ取れないような、隠れたホンネを発見するためです。

裏を返せば、逆質問は自分をアピールするチャンス。それまでに話した志望動機や自己PRが本物だと印象づけられるでしょう。しっかりとアピールにつながるような質問をあらかじめ用意しておけば、好印象のまま面接を終えられる可能性が高まります。だからこそ、事前の対策が重要なのです。

逆質問の考え方については、以下の動画記事も参考にしてみてください。
■今日から使える「逆質問」の考え方と具体例(動画付き)
※記事の表示は、Webサイトのみ可能です。

面接官が逆質問する目的

逆質問を通して面接官は、応募者のことを少しでも深く知りたいと考えています。具体的には、以下4つの目的に集約されるでしょう。

1. 入社意欲(本気度)を確かめる

入社意欲の高い応募者は、その会社について徹底的に調べてくるものです。その結果、会社に対する理解が進み、質問内容も一歩踏み込んだものになる傾向があります。面接官は、「情報収集にもとづいた質問かどうか」を一つの判断材料にして、応募者の本気度を推し量っているのです。

そのため、ホームページや求人情報を見ればわかるような基本項目については、まず聞くべきではないでしょう。また、他社の面接に使い回せるような質問も注意が必要です。場合によっては、「きちんと調べていないな」と本気度を疑われかねません。

2. コミュニケーション能力を確かめる

面接は基本的に、面接官が問いかけ、応募者が答える形式で進行します。会話をリードするのは面接官です。それが逆質問のときは一転し、応募者を起点とした会話になります。

質問が要領を得ているか。会話をリードできるか。短い質疑応答を通じて、自身の疑問を解消できるか。さまざまな観点から応募者のコミュニケーション能力を確認するには、逆質問は面接官にとってうってつけの機会といえるでしょう。

3. 転職に対する志向性を確かめる

面接官は応募者が転職によって実現したいことが何かを見ています。もし給与や残業時間、福利厚生などに質問が集中したら、待遇面ばかりを気にかけている人と映るでしょう。

入社後に活躍してくれる人材を求めているので、企業としては入社を「ゴール」ではなく「スタート」として捉えてほしいはずです。入社後にどう活躍し、どう成長できるかを確認するための質問は好印象でしょう。

また、会社の方向性と応募者のスキルや、志向性にギャップがないかも面接官は見ています。例えば、チームワークを重視する会社に、一人で完結する仕事スタイルを実現できるか尋ねた場合、ミスマッチが生じると思われてしまうでしょう。

4. 応募者の疑問・不安を解消する

企業側としては、せっかく採用してもすぐに辞められてしまっては困ります。「こんなはずじゃなかった」と入社後にギャップを感じることがないよう、選考段階で応募者の疑問や不安を解消しておきたいのです。 また、疑問や不安を払拭できなかったという理由で、優秀な人材が選考を辞退してしまうことも避けたいでしょう。逆質問の時間が、そうしたリスクを回避する受け皿となります。

逆質問する際に気をつけること

自由度の高い逆質問ですが、アピールにつなげやすい一方で、その内容によってはマイナスの印象を与えるリスクもあります。そこで、避けるべき対応やNG質問について解説します。

「質問はありません」の回答は避ける

事前に準備していないと、その場でパッと質問が浮かばないケースは往々にしてあります。そんなときに注意したいのが、「特に質問はありません」という回答です。

質問をしないこと自体が、「御社に興味がありません」というメッセージになりかねないからです。

もちろん、面接官によっては「逆質問はあくまで、応募者の疑問を解消するための時間」と捉えているケースもあります。逆質問がないからといって、一概にマイナス評価になるとはいいきれません。

ただ、リスクは少しでも排除しておきたいところ。やはり、事前に質問を用意しておくべきでしょう。その際、用意している質問が少ないと、面接のなかで疑問があらかた解消されてしまった場合に、何も聞きたいことがないという事態も起こりえます。最低でも3~5個の質問を用意しておきましょう。ただし、時間は限られているので、用意したすべての質問をする必要はなく、面接の流れに合わせて適切な逆質問を選ぶように心がけましょう。

面接官の役職などを含め、相手の立場を考えて質問する

中途採用の面接では一般的に、1次面接では人事担当者が、2次面接では現場のマネージャークラスが、最終面接では役員クラスが面接官を務めるケースが多いでしょう。選考フェーズにより面接官の役割や見極めのポイント、回答できる範囲も異なってくるため、「誰が面接官を務めるのか」によって、逆質問の内容を柔軟に変えることも大切です。

例えば、人事担当者や役員に対して、現場の込み入った仕事内容について尋ねるのは得策ではありません。聞く相手を間違っていると思われかねませんし、相手の立場で考えるのが苦手なのではないかと、コミュニケーション能力を不安視される恐れすらあります。

面接官に同じ説明を繰り返させる質問をしない

一度説明してもらったことについて、うっかりもう一度聞いてしまうのも、避けたいところです。面接官の立場でも、自分の話がうまく伝わっていなかったり、しっかり聞いてもらえていなかったりしたら、いい気持ちはしないでしょう。もし聞き逃しているかもしれない場合は、質問前に「聞き逃していたら申し訳ないのですが…」と一言添えて質問するとよいでしょう。

自由度の高い逆質問ですが、用意した質問をすることに意識がいきすぎると、こうしたミスにつながるかもしれません。理解力や聞く姿勢に疑問を持たれないよう、それまでの会話内容を踏まえて、用意した質問から適切な質問を選びましょう。また大前提として、面接官の話にしっかり耳を傾け、聞き逃しがないよう意識することも重要です。

事前に調べれば分かる内容を聞かない

少なくとも、企業の公式サイトに掲載されている情報については質問すべきではありません。公式サイトや採用サイトには、事前に目を通してくるはず。面接官ならそう考えるのが自然だからです。また、業界の基本知識に関する質問も、事前にいくらでもリサーチできるので、やはり避けるべきでしょう。

【NG質問例】

  • 御社の企業理念を教えてください。
  • 求める人物像を教えてください。
  • 業界の今後の動向について教えてください。

こうした基本事項を確認する質問は、「そんなことも調べていないのか」と驚かれてしまいます。公式サイトに「書いてあること」を足がかりにして、「書いていないこと」を尋ねるとよいでしょう。

給与や福利厚生、離職率、残業時間などについてばかり質問するのは避ける

ほとんどの応募者にとって、待遇面は気になるポイントです。実際に、給与や労働時間などへの不満から、転職を考える人も多いでしょう。ただし、面接の場で待遇面のことばかりを質問するのは好ましくありません。

【NG質問例】

  • 入社後の給与を教えてください。
  • 月の残業時間はどのくらいですか?
  • 休みを取りやすい環境ですか?  

といった質問ばかりしてしまうと、「働きたい!」という前向きな姿勢が伝わらず、自己アピールにつながりにくくなる可能性があります。質問の仕方によっては、「労働条件さえ合致すれば、当社でなくてもよいのではないか」というネガティブな印象を与えてしまうかもしれません。 具体的な採用条件については、内定後の面談ですり合わせることもできます。どうしても面接時に確認したい場合は、「給与が決まるのはいつ頃ですか?」などのように、聞き方を工夫するようにしましょう。

面接官が答えられない、または答えにくい質問をする

例えば、若手の面接官に数十年前の創業エピソードを尋ねても、満足な回答は返ってきにくいでしょう。当事者でないと語りえないことを尋ねているからです。 逆質問の時間は限られています。せっかくの貴重な時間を無駄にしないよう、面接官の属性に合わせて、有意義な回答が得られそうな質問をしましょう。

漠然とした質問は避ける

あまりに抽象度の高い質問だと、どんなポイントに焦点を当てて回答すればよいか、面接官は判断しかねるでしょう。また、質問の意図もつかみづらく、踏み込んだ回答をするのが困難です。

【NG質問例】

  • 会社の将来性はいかがですか?
  • 仕事のやりがいは何ですか?

その結果、漠然とした答えしか返ってこないなど、互いにすっきりしない状態になってしまいます。具体的かつ意図が伝わりやすい質問を用意しておきましょう。

好印象な質問例10選!

どんな質問をしたらよいのかについて、実際に役立つ10の質問例を紹介します。ご自身のアピールポイントを伝えるうえで、ぜひ参考にしてみてください。良い逆質問のポイントとしては、今までの経験を転職先で生かせるかどうかを確認するための質問など、自己アピールを兼ねていることです。

  • チームワークを育むため、前職ではオンライン雑談の仕組みづくりに挑戦しました。御社ではどんな取り組みに力を入れていますか?

  • マーケティング部門の業務について詳しく知りたいのですが、チーム体制と、担当者それぞれの役割について教えてください。

  • 前職では、業務フローや調達先の見直しなどを提案し、利益率向上に取り組んできました。御社でも、積極的に改善提案させていただくことは可能でしょうか?

  • 私と同世代で中途入社された方は、どのような活躍をされていますか?

  • 業界経験不問とのことですが、もし異業種出身者に期待されているスキルや経験があれば教えてください。

  • 私のスキルや経歴をご覧になって、不足していると感じられる点があれば教えてください。

  • 御社の企業理念に感銘を受けました。例えばどんな場面で、○○という理念を実践されているでしょうか?

  • 先日、○○株式会社との業務提携がニュースリリースで発表されましたが、これにはどんな狙いがあるのでしょうか?

  • 御社の強みである技術力は、どのようにして培われているのでしょうか? 研修制度など、技術力を支える制度があれば教えてください。

  • 3年以内に、プロジェクトマネージャーに挑戦したいと考えています。そのためには、入社後にどんな能力を身につけていく必要がありますか?

ここまで10の質問例を紹介しましたが、あくまで一例にすぎません。ご自身の強みや興味・関心を軸に考えてみてください。営業職の方は、以下の記事も参考にしてください。
■【営業職編】面接でよくある質問と回答例
※記事の表示は、Webサイトのみ可能です。

まとめ

これまで面接における「逆質問」のポイントについて解説してきました。まさに逆質問は自分をアピールするチャンスです。事前にしっかりと質問項目を用意しておき、万全の状態で臨みましょう。ポイントは、入社後を見据え、踏み込んだ質問をすることです。どう活躍し、どう成長していけるか。その判断材料を求める質問は、前向きな姿勢が感じられ、好印象でしょう。

ただし、「アピールしたいだけ」で、面接官の回答内容に対して興味を示さないのは、自分本位と捉えられる恐れがあります。自分の転職の軸にかかわるような、本当に知りたいと思っていることを質問することが大切です。面接官の回答に対しては、しっかりと前向きな感想を伝えましょう。