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未経験でも採用される? コンサルティング業界への転職事情
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「コンサルティング業界」や「コンサルタント」の求人情報を見て興味を持っている人も多いのではないでしょうか。一言で「コンサルティング」といっても、その専門により特徴もさまざまです。ここではその特徴や仕事内容、未経験での転職事情についてご紹介します。

目次

  • コンサルティング業界への転職事情
  • コンサルティングファームとは?
  • コンサルティングファームの種類
  • コンサルタントの役割と仕事
  • コンサルタントになるために求められるスキル
  • 未経験からコンサルタントになるためには
  • まとめ

 

コンサルティング業界への転職事情

コンサルティング業界は若者に人気の就職先としても知られています。コンサルタントは、幅広い業界に携わることができ、経営者を始めとした社外のビジネスパーソンと関わりながら、企業の抱えている課題に向き合い解決していく仕事です。その後のキャリアの選択肢の幅が広がりやすいこともあり、成長意欲のある若者から人気を集めています。

第二新卒のなかには、未経験からコンサルティング業界への転職を希望する人も少なくありません。コンサルティング業界には大手メーカーや金融業界からの転職者も多く、前職の知識や経験を生かしてコンサルタントとして活躍している人も多いようです。

また、コンサルティングファームは、中途採用において業界未経験者も採用していますが、ほかの業界と比較して、採用時に求められるレベルが高い傾向にあります。そのため、コンサルタントに転身したい場合は、事前準備や対策、日々のスキルアップは不可欠といえるでしょう。一言にコンサルティングファームといっても、専門性により特徴が大きく違うため、その種類や代表企業を紹介していきます。

コンサルティングファームとは?

コンサルティングファームとはクライアント企業が抱える課題に対し、解決策の提案を行う企業のことです。ファームによってはアドバイザーとして提案を行うだけでなく、実行支援にも携わります。

コンサルティングファームが行う支援とは、経営、人材、定着、集客、M&A、海外進出など多岐にわたり、その専門性によって提供するサービスや得意分野は異なります。

コンサルティングファームで働く人をコンサルタントといいます。コンサルタントはクライアント企業が抱える課題の分析を行い、改善策の提案を行うほか、実行支援に関わることもあります。

コンサルティングファームの種類

ひとくくりにコンサルティングファームといっても、ファームによって提供するサービスは異なります。コンサルティングファームを分類するにあたって、下記の事項に着目することが多いです。

  • 日系か外資系か
  • 上流部分(アドバイザー)よりか、実行支援よりか
  • 取引先企業が大企業か中小企業か  

また、コンサルティングファームには上記の通りさまざまな種類があり、それぞれ提供するサービスやコンサルタントの業務内容も違います。本記事ではコンサルティングファームを以下7つに分類してみました。

  • 経営・戦略系コンサルティングファーム
  • 財務・会計系コンサルティングファーム
  • 組織・人事系コンサルティングファーム
  • 業務系コンサルティングファーム
  • 生産・物流系コンサルティングファーム
  • 営業・マーケティング系コンサルタント
  • IT系コンサルティングファーム  

それでは、各ファームについて詳しく解説していきます。

経営・戦略系コンサルティングファーム

経営・戦略系コンサルティングファームは欧米発で、世界各国に展開しているファームが多くあり、各企業の知名度も高く、従業員のレベルが高いことでも知られています。

経営・戦略系コンサルティングファームに在籍するコンサルタントはCEOや経営陣をパートナーとし、企業の経営に直結する課題解決のサポートを行います。クライアントは日系、および外資系の大手企業が中心で、世界的に有名な企業も含まれます。 主なサービス領域は経営戦略、新規事業戦略、M&A戦略、海外新規参入です。経営・戦略系のファームは上流部分であるアドバイザーとしての役割のみを担っている傾向がありましたが、近年では実行支援に踏み込む経営・戦略系ファームも増えています。

経営・戦略系コンサルティングファームには以下の企業が該当します。

  • ドリームインキュベータ
  • コーポレイト ディレクション(CDI)
  • 経営共創基盤(IGPI)
  • PwC Strategy&
  • マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • A.T.カーニー
  • ローランド・ベルガー
  • ボストン コンサルティング グループ(BCG)
  • ベイン・アンド・カンパニー

財務・会計系コンサルティングファーム

財務・会計系コンサルティングファームは「財務系コンサルティングファーム」、もしくは「ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス(FAS)」と呼ばれています。

主なサービス領域はM&A、 企業再生支援、企業価値評価、フォレンジックなどです。たとえば、M&Aではクライアントが買収する企業の提案を行うほか、交渉支援を行うことがあります。また、企業再生支援サービスでは事業再生計画策定のサポートや株主との調整などを行います。

財務・会計系コンサルティングファームにおける代表的ファームはBIG4と呼ばれています。

  • プライスウォーターハウスクーパース(PwC)
  • アーンストアンドヤング(EY)
  • デロイト トウシュ トーマツ(DTT)
  • KPMG  

上記BIG4は日本における大手監査法人のグループ会社でもあります。

  • PwC=あらた監査法人
  • EY=新日本監査法人
  • DTT=監査法人トーマツ
  • KPMG=あずさ監査法人

財務・会計系コンサルティングファームでは公認会計士や財務、および会計についての高い知識をもつ人が求められている印象がありますが、総合的にコンサルできる人材、金融や経営に関する深い知識のある人材なども求められています。

財務・会計系コンサルティングファームには以下の企業が該当します。

  • PwCアドバイザリー
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング
  • デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー
  • KPMG FAS

組織・人事系コンサルティングファーム

組織・人事系コンサルティングファームはクライアント企業の組織や人事に関わる課題に対して支援を行います。人事戦略の策定から人事制度構築・導入のほか、クライアント企業の人事や福利厚生に関わる問題、さらには人材開発に携わることもあります。

組織・人事系コンサルティングファームには大手外資系ファームも多いですが、日本企業について熟知したファームも少なくありません。

組織・人事系コンサルティングファームには以下の企業が該当します。

  • パーソル総合研究所
  • 新経営サービス
  • マーサー ジャパン
  • タワーズワトソン
  • コーン・フェリー・ヘイグループ
  • エーオンソリューションズジャパン

業務系コンサルティングファーム

業務系コンサルティングファームはクライアント企業の業務に対して支援を行います。具体的には、業務改革、コスト削減、経営支援などが挙げられます。たとえば、業務改革の支援では現状を分析し、新しい業務フローの提案を行います。

近年、業務に関わる課題を解決するために、ITツールの導入を提案するファームが増えてきており、クライアント企業にとって適切なITツールの選定、および導入支援を行うほか、導入後のサポートを行うこともあります。

業務系コンサルティングファームでは同業他社の事情や、業界に関する知識なども求められるため、多業種からの転職も歓迎されています。また、IT業界から業務系コンサルティングにキャリアチェンジする人も多いです。

業務系コンサルティングファームには以下の企業が該当します。

  • アクセンチュア
  • アビームコンサルティング
  • デロイトトーマツ コンサルティング
  • PwCコンサルティング

生産・物流系コンサルティングファーム

生産系のコンサルティングファームは製品、およびサービス開発、生産、営業支援などを行います。事業部門における業務改善を行っているファームも多いです。

物流系のコンサルティングファームには物流、ロジスティクス専門のコンサルタントが在籍しており、人材の定着、業務改善、ロボットの導入といった支援を主に行っています。

生産・物流系コンサルティングファームには以下の企業が該当します。

  • 丸紅ロジスティクス
  • 船井総合研究所
  • NX総合研究所

営業・マーケティング系コンサルティングファーム

営業・マーケティング系のコンサルティングファームはクライアント企業のマーケティングや営業に関連する課題の支援を行います。マーケティングや営業における効果的な戦略を立てるのみならず、解決に導くための施策も提案します。マーケティングコンサルタントの場合、販促方法の見直し、広告チャネルの選択などを行うこともあります。

営業・マーケティング系コンサルティングファームではコンサルティング未経験であっても営業やマーケティングにおいて高い実績があれば歓迎される傾向にあります。業務を行うにあたり、コンサルタントとしての経験だけでなく、営業やマーケティングに関する高いスキルや豊富な経験が必要とされているからです。

営業・マーケティング系コンサルティングファームには以下の企業が該当します。

  • 博報堂コンサルティング
  • 電通コンサルティング
  • 野村総合研究所
  • 三菱UFJリサーチ&コンサルティング
  • インターブランドジャパン

IT系コンサルティングファーム

IT系コンサルティングファームはITに関わる課題の支援のほか、業務を効率化するためのITツール導入の支援を主に行っています。具体的には、IT戦略、情報処理システムの構築、ERPなどのシステム導入を行います。

戦略・総合系のコンサルティングファームが上流部分を担うのに対し、IT系コンサルティングファームは実行支援などの下流部分を担うことも多いです。

IT系コンサルティングファームには以下の企業が該当します。

  • シンプレクス
  • シグマクシス
  • フューチャーアーキテクト
  • ワークスアプリケーションズ  

コンサルタントの役割と仕事

コンサルタントとはクライアント企業の抱える課題を解決に導く業務に携わる人のことをいいます。コンサルタントの中にはアドバイザー的な立場に留まる人から、実行支援にまで携わる人もいます。

ここでは、コンサルタントの仕事内容について役職別に見ていきましょう。

●アナリスト コンサルティングファームに入社したばかりの人たちをアナリストと呼びます。ファームによって異なりますが入社から1~3年はアナリストとして業務に従事することが多いです。アナリストはリサーチ、情報分析、資料作成などを主に担当します。

●コンサルタント コンサルティングファームに入社してから3年前後で、アナリストからコンサルタントになります。クライアントへアドバイスを行うほか、プロジェクトのマネジメントを任されることも増えてきます。

●マネージャー マネージャーにはアナリスト、コンサルタントの仕事を統括する役割があります。また、大きなプロジェクトの責任者としての役割を担うこともあります。

●パートナー パートナーはクライアント企業の共同経営者ともいわれています。クライアント企業について、その企業の経営陣とともにサポートを行います。パートナーはコンサルティングファームにおける経営陣であることも多いです。

コンサルタントになるために求められるスキル

コンサルタントとして働くにあたって必須とされる資格はありません。しかし、税理士、公認会計士、弁護士、中小企業診断士といった資格のほか、経営学や経済学の分野で学士以上の学位を取得していると仕事に役立つこともあります。コンサルタントとして働きたい分野が決まっている人や、将来的なビジョンのある人はそれらの資格の取得を検討してみてもよいでしょう。

コンサルタントにはクライアント企業の従業員に代わって課題を解決することが求められるため、論理的思考力やポテンシャルの高さが必要です。また、クライアントと直接話す機会や、チームで動く場面も多いためコミュニケーション能力は不可欠です。

コンサルタントは大規模なプロジェクト期間において残業や早出などが求められるなど、ハードな日々となる可能性があります。そのため、体力やメンタルの強さも重要です。

未経験からコンサルタントになるためには

コンサルティング業界は未経験者も積極的に受け入れています。転職の場合、新卒とは異なる基準で採否が検討されるため、現職での実績や経験によっては未経験でも転職できる可能性があります。コンサルティング業界に転職を検討している人は、現職の知識や経験を生かせる分野のコンサルタントを目指すことをおすすめします。

コンサルタントとして転職したら、はじめのうちはデータ収集、分析、資料作成といった事務作業やアシスタント業務が中心になります。事務作業を通して業界に慣れたら、先輩コンサルタントのサポートを受けながらプロジェクトに参加します。

コンサルティング業界はほかの業界と比較してハードワークだといわれています。クライアントワークであることや、作成しなければならない資料が多いこと、ミーティングが頻繁に開催されることがハードワークの理由となっています。また、コンサルティング業界には成果主義方式を採用しているファームが多く、成果を出すことが常に求められる環境です。そのため、メンタルの強さ、高い意欲が必要になります。

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まとめ

コンサルティングファームにはさまざまな種類があり、経営・戦略系、財務・会計系、組織・人事系、業務系、生産・物流系、営業・マーケティング系、IT系に分類できます。各ファームによって、提供しているサービスや対象とする顧客も大きく異なります。

近年、コンサルタントに憧れを抱く新卒の方や第二新卒の方は多いです。しかし、コンサルティングファームでは仕事において成果を出すことが常に求められます。また、コンサルタントがクライアント企業の課題に対してソリューションを提案するまでにはさまざまな業務が発生します。そのため、ワークライフバランスが崩れることを覚悟しておく必要があるかもしれません。

コンサルタントは多忙な仕事ではありますが、やりがいもあり、自己成長できる機会の多い職業です。コンサルタントならではの達成感を得たり喜びを感じたりしたい人は、コンサルティング業界をぜひ検討してみてください。