仕事ができる人の習慣を知りたい。カラーズ社長・経沢香保子さんの場合

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 ”習慣”は人を作るもの。とくに現在まで長期間かつ継続的に行っていることは、その人にプラスの影響をもたらす良い習慣といえるでしょう。本連載では、社会の第一線で活躍するビジネスマンの先輩たちに、20代の頃から今まで継続している良い習慣を10個紹介していただきます。

 第1回目に登場いただくのは、ソーシャルシッティングサービス「キッズライン」を運営する、カラーズ社長の経沢香保子さん。経沢さんが続けている10の習慣を聞きました。
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1. アドバイスの”事後報告マニア”になる

 新入社員の頃から“事後報告マニア”でした。若いときは知識や経験が少なく、自力でできることには限界がありますよね。何かを達成できるのは周りが協力してくれたり、応援してくれたりするから。「会社に◯◯してもらうのは当然」といった考えは捨てて「周りがサポートしてくれている」という意識を持つことが大事。
 「◯◯を教えていただいた結果、△△になりました」など、アドバイスいただいたことの事後報告の習慣を身につけると「◯◯さんに教えるとすぐに吸収する」「教え甲斐のある奴」と思われます。そして、また何かを気持ちよく教えてもらう流れを作ることができ、良い連鎖が生まれます。

2. 誰よりも早く連絡を!そしてこまめに連絡を取り続ける

 憧れの人や先輩が自分のために時間を割いてくれたときは、当日の間にお礼メールやお礼状を出していました。貴重な時間をいただいた感謝を伝えるためです。でも、最近は相手に時間をもらっても、お礼を言わない人もいるみたいですね。そうすると向こうは「2回目も喜んで会おう」という気持ちにはならない気がします。
 ときおり驚くのは、たった1回名刺交換しただけでも「ご無沙汰しております!」と、覚えてもらっている前提で話しかけてくる方がいらっしゃること。即座に思い出せなくて、困る場合もあります。私は、どんな方にでも、久々にお会いした時でそれほど親しくない場合は、「以前◯◯でお会いした△△です、おぼえていらっしゃらないかもしれませんが、どうもご無沙汰しております」のように言葉を添えるようにしています。
 相手が一度少し会っただけの人を覚えている確率は低いと思うので、会った後はFacebookでのメッセージや申請のお伺い、お礼メールなど、何度か連絡する機会を持つことをおすすめします。7回接触すると覚えてもらえるようです。それくらいの慎重さは必要だと思います。

3. 常に相談できる人を見つけまくる

 リクルート時代は教育担当の上司が私のメンターでした。今でも仲良しですが、当時は昼も夜も食事についていって、いろいろな相談をしていました。新米社会人だった私をしっかり育ててくれた恩人です。
 上司でも彼氏でも誰でも構いませんが、相談に対して客観的な意見を提示してくれる相手が常に身近にいると心が落ち着きますね。主観だけで生きているとツラくなってしまいますし、成長の機会も失われてしまいます。積極的にいろんな人に相談するようにしましょう。
 私は、本の著者でも誰でも「すごい」と思ったら、TwitterやFacebookをフォローして、折をみて連絡し、徐々に仲良くなり、相談メールができるような間柄にするなど、多くのプロフェッショナルと親しくなるようにしています。そして1の”事後報告”を忘れずに。

4. 本をとにかく読みまくる。惜しまず投資する

 本は最も安価な投資で、人生を豊かにしてくれるもの。私の父はお金の使い方に厳しい人でしたが「一行でも気になる文章があれば買っていい」と、幼少期から本だけはいくらでも与えられる環境にありました。おかげで私は読書マニアになりました。
 自分の悩みや興味関心に合致するテーマの本を集中的に読んでいると、一人で問題解決する力が自然と身につくように思います。20代で会社を辞めたいと考えたときは、中谷彰宏さんの本を読んで実践しながら、自分の問題点を改善したことを覚えています。いまでも悩みがあると、本屋さんに駆け込み背表紙を見て大人買いしたり、Amazonでポチって一気にその分野のまとめ読みをします。

5. 新規の出会いをサボらない

 出会いは時に人生を変えるほどの衝撃をもたらします。視野を広げ、柔軟な思考でいるためのトレーニングになりますので、新たな出会いを積極的に取りにいくことが大事です。特に、同じコミュニティの人ばかりと会う傾向にある方は要注意。
 私は常に自分をフラットにする為に、定期的に引っ越したり、新しい人に出会う努力を怠りませんでした。もちろん、自分自身が「出会いたいと思われる人」であるように、努力し続けなくてはいけませんが。そうすることで、人生の視野が広がります。

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6. 自分のレベルを高め続ける

 自分のレベルを上げていけば、それと連動するかのように、出会い運も上がっていくように感じています。たとえば、今の顧問弁護士との出会い。先生は、担当した裁判で無罪を勝ち取り続けてきた「無罪請負人」としてもっとも日本で有名で、素晴らしい腕を持つ弁護士さんです。仲良しの起業家や彼の友人を通して紹介してもらいました。おそらく、普通に生きていたらまず出会えなかったと思います。
 紹介してくださった方にはいつも丁寧に接していましたし、その弁護士先生のお嬢様が同じ学校だったという繋がりなどが重なってのことでしょう。ただ、周囲の人は通常「大切な人は気軽に紹介できない」と考えていると思います。”本当に困っている”とか、”その人を繋げてお互いに価値があるか”など、人の紹介というのは本当に難しいものなので、紹介にふさわしい人間になるように努力し続けたいと思っています。

7. オリジナリティのある情報を発信する

 トレンダーズを創業したての頃は、世の中でトレンダーズを知っている人が数人しかいない状態でした。認知度がないのは存在していないのと同じですから、ホームページ内の掲示板に毎日日記をこつこつ更新していました。徐々に検索に引っかかりやすくなり、発信することの重要性を感じた記憶があります。
 当時のこの習慣が、現在まで16年続けているブログにつながっているのは確かです。「経沢さんのブログを読むと元気が出る」と言われたり、ブログを通じて社員の採用をしたり……。長く発信し続けてきた成果は確実に現れています。
 Blogに限らず、自分の想いを発信し続ける事はとても大切だと思います。自分の思考の整理にもなりますし、どこかで誰かの頭の中に残るはずですから、面倒くさがらずに取り組んでいきましょう。

8. 食べるものは自分自身になる。食事に気を使おう

 食に関しては栄養やシチュエーションなど、全般的に気を使っています。ポリシーは、一日一度は大切な人と楽しく食事をすること。とくに大事にしているのは夕食です。大事な人と交流する場で、美味しいごはんをいただける幸せに日々感謝しています。
 美味しいものを共有した相手とは仲良くなれるんですよね。だから、仲良くなりたい人がいたら必ず食事に誘います。そして、食べたものは自分の血となり肉となり、細胞となり、まさに自分自身となります。ですので、体に良いものを選んで食べるようにしましょう。

9. 楽しみながら運動する

 大学生の頃からジムに通う習慣がありました。最近は週2回の加圧トレーニングをメインに、ときどき溶岩ヨガを楽しんでいます。運動し続けることで体力がつくのはもちろん、ストレスが解消されて血の巡りも良くなりますよね。
 ビジネスマンは体力がないと我慢弱くなり、判断力が鈍ってしまったり、粘り強さに欠けてしまいます。ですので、運動は必須です。また、若いときは「まだ大丈夫だ」と思っていても、30代以降に体の不調を感じやすくなります。そのためにも楽しんで運動できる環境を、継続する習慣を20代のうちから作るのをおすすめします。

10. 恋をして、人に対する想像力・癒す力を養う

 モテる人は仕事ができる人ですし、逆も然りだと思います。恋をしていると、2つの素晴らしい学びがあります。まずひとつは、相手に対する想像力が深くなること。「この人はこう考えるのか」「この人は今◯◯をしてほしいのかな」など、人の感情の本質を常に推測するため、相手の感情に気づきやすくなるんです。また2つ目は癒し力があがることです。男性は外で仕事をするのは「7人の敵と常に戦っている状態」というほどのストレスだそうです。
 優しさや人のぬくもりはお互いの最大の癒しになりますよね。相手の気持ちを察し、欲しい言葉をかけてあげたり、誰よりも相手のよさを認め、褒め続けることで、パートナーが癒されます。明日も頑張ろうという意欲がでるように、丁寧に包み込むような存在になれれば、他の人に対しての包容力が身に付き、人が集まってくる人になるでしょう。

まとめ

 生活習慣は5年後、10年後の自分に響いてきます。地味な習慣でも、意識して毎日続けることが大事。この機会に、今一度自分の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

経沢香保子さん

CT 20代 経沢香保子さん

桜蔭高校・慶應大学卒業。リクルート、楽天を経てトレンダーズを設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。2014年に再びカラーズを創業し、「日本にベビーシッターの文化」を広め、女性が輝く社会を実現するべく、1時間1000円~即日手配可能な安全・安心のベビーシッターサービス「キッズライン」を運営中。