まだ座って仕事してるの? 1年間立って働いた腰痛持ちによる、スタンディングワークの感想

スタンディングワークが日本に広まり数年経ちました。
今では専用のデスクも販売されるほど。今回はスタンディングワークを1年間(腰痛対策に限って言えば3年間も!)実践している堀彩さんに、正しい姿勢や、6,000円でできるスタンディングデスクの作り方を教わってきました。IMG 8985
堀彩さん。DMMにてスマートフォンアプリ開発など新規事業を担当。日刊キャリアトレックにも寄稿しているほか、腰痛についてもブログに書いている

スタンディングワークで腰痛が完治!

堀さんがスタンディングワークを始めたきっかけは、腰痛でした。

「動けなくなるほど慢性の腰痛持ちで、バランスチェア骨盤クッションなども試してみましたが、どれもあまり効果が感じられず……」(堀)

困った堀さんは、英語のサイトなどを参考に、海外で普及し始めていたスタンディングワーク環境を独自構築。試行錯誤の末、自作したスタンディングデスクを自宅に設置し、立ちながら仕事しているそうです。

IMG 8970
自宅のダイニングスペースに設置したスタンディングデスクで作業する堀さん。オフィスではフリースペースにある高めのデスクで立ちながら仕事しているとか

その結果、腰痛は?

半年で腰痛が完治しました。気がついたら治っていたという感じです」

堀さんの夫も腰痛持ちで、スタンディングワークで治ったそう(ただし、スタンディングワークを止めたところ再発)。腰痛対策にはかなり効果がありそう。さらに、スタンディングワークでは、姿勢が良くなることで、仕事への集中力も高まるそうです。

間違った方法では、かえって首などを痛める

良いことずくめのスタンディングワークですが、注意しなければならないのは、その姿勢。

「ブログなどでは、間違った姿勢で使っているケースが見受けられます。姿勢が正しくないと、首や腰などへの負担はかえって大きくなってしまうことも」(堀)

IMG 9014
極端ではあるが、ダメな例。背筋がまっすぐになっていないと首や肩、背中への負担が大きくなってしまう

IMG 8980
人間工学的に正しい姿勢は、背中や首が垂直に立っていること。目線が20°ほど下がった先にディスプレイの中心がある状態が望ましい

IMG 8922
堀さんは身長が高めのため、ディスプレイの下に箱を置いて高さを調整している

IMG 8959「高さを調節できないノートPCの場合は、スタンドを使うのがオススメ」とのこと。Rain Design mStand などを使うと良い

IMG 8910
キーボードはヒジがだいたい直角になるような高さに置けるとGood。箱などで調整しても良い

実際に正しい姿勢で立ちパソコン作業をしてみると、背中や肩から余計な力が抜けるのが実感できます。初心者が注意すべきなのは、机に寄りかからないことでしょうか。しかし、長時間立ち続けると足が疲れませんか?

「足裏やふくらはぎの部分は、どうしても痛くなります。スタンディングワークといえども、同じ姿勢を続けることは良くないので、たまに歩いたり高めのイスに座って作業するなど、姿勢を変えることが大事です」(堀)

IMG 8995
腰への負担を減らす立ち方。足を開く幅は20cmほどから始め、疲れてきたら徐々に開くようにする。足を開くと重心が左右どちらかに偏ることが防げ、腰痛防止に効果てきめんなのだ

IMG 8907
キーボードは手前が低くなるよう角度を付けられる製品が多いですが、スタンディングワークでは逆に手前を高くすると手首への負担が減らせる。堀さんの夫は、この方法で腱鞘炎が治ったそうです

オマケ:スタンディングデスクを6,000円で作る方法

スタンディングワークを実践してみたくなった方も多いのではないでしょうか。まずはスタンディングデスクを購入、と考えがちですが、高さが変えられる机は3〜4万円もします。堀さんが自宅で使っているスタンディングデスクは、なんとお手製。

IMG 8952
堀さん宅のDIYスタンディングデスク。ニトリの3段カラーボックスで作った

ニトリで購入した3段のカラーボックスを横に2個つなげて、天板を乗せています。カラーボックスが1個1000円ちょい、天板が3000円ぐらいですから、製作費は6000円ほど。元からあったキッチンのテーブルに合わせたので、カラーボックスは高さ88cmのものにしましたが、高さは1m以上あったほうが、モニターの設置などが簡単かも」(堀)
このコスパの高さなら、気軽に始められそうですし、天板のサイズを選ぶことで、自宅の空きスペースにも設置できますね!

IMG 8954
電源まわりやラックを側面に設けて、使い勝手も抜群

この記事をきっかけにスタンディングワーク、みなさんもはじめてみてはいかがでしょうか。

小口 覺
1969年兵庫県生まれ。ライター・構成家。雑誌やムック、Webメディア、単行本の企画・執筆を手がける。近年はデジタル領域での仕事が多く、スマホ芸人的な取材を受けることも。最近ハマっているのは万年筆。お仕事のご用命はnull.oguchi@gmail.comまで。