成長したくてベンチャーに行くやつは中2!大企業からベンチャー転職のリアル事情【鈴木康弘さん達が若手キャリアを考える vol.1】

同姓同名でかつ全員ともに若手のキャリアに深く関わる仕事をしているということで開催されたこの「鈴木康弘さんの会」。

初回は若手ビジネスパーソンを悩ます「大企業とベンチャーどっちが成長できる?」問題から、鈴木康弘さん達の実体験に基づいたベンチャー転職のリアルなお話まで盛り沢山でお届けします。

登場人物:鈴木康弘さん(3人)

とこなつ家

鈴木康弘

転職相談のできるBAR「とこなつ家」元店主。リクルートエイブリック、フィジーの語学学校を経て現職。9月よりシンガポールへ。教育基本方針は「向き不向きよりも前向きに」

Freee 1

鈴木康弘

freee 採用マネージャー。Google、Twitterを経て現職。静岡出身だが学生時代はサッカーではなく剣道に打ち込む。ちなみにGoogle日本法人の記念すべき新卒1期生。

ビズリーチ 1

鈴木康弘

ビズリーチ キャリアトレック事業本部 プロダクト開発部 部長。フューチャーアーキテクトを1年で退職しビズリーチへ。あだ名は「やっぴー」。会社でも「やっぴー」と呼ばれている。

大企業とベンチャー、どっちが成長できる?どっちがいい?

ビズリーチ 1

さっそくですが、転職サイトを運営していてユーザーさんからよく聞かれるのは、大企業とベンチャー、どっちが成長できる?どこが違うの?という質問。

とこなつ家

この質問はめっちゃ聞かれる。8,000人位から転職相談を受けてると常に聞かれる!

社員数5人だとエンジニアは固定電話の設置をする

ビズリーチ 1

私の場合、入社時のビズリーチは社員数5人。エンジニアとして入ったはずなのに先輩と固定電話やFAXの設置をしていました。

電気が通るものは一通りやりましたね

ビズリーチ 1

それこそファイルサーバーの構築や新入社員のPCのセットアップも(笑)。

とこなつ家

超アーリーステージ!エンジニアなら全部できるでしょって言われるパターン(笑)。

ビズリーチ 1

「鈴木君、なんかネットが遅いんだけど……」とか言われる(笑)。だからカバー範囲が広いし、仕事が選べない。誰かがやらないと会社が沈むので、やれることは全部やる。その辺は1社目の大企業とはかなり違いましたね。

成長したいからベンチャーは中2!大手企業へどうぞ!

とこなつ家

そもそもベンチャー向きの人って人口全体の10%程度かなと。厳しい言い方だけど成長したいという理由でベンチャーに入るやつは中2。成長したいなら新卒で大企業へどうぞ。ちゃんと教育してもらえます。ベンチャーは成果を出しにいく場所、アウトプットしないやつに居場所はないですよ。

ビズリーチ 1

まったく居場所ないです。

とこなつ家

アウトプットできないやつに金払えない。ベンチャーはそういう場所。だから結果として学びは大きいけど、学びに行く場所じゃないよと。そういう感覚で行くと可哀想な結果になります。手取り足取り教えてくれないですからね。

ビズリーチ 1

厳しい……!でも本当にそうですね。

就職も転職も「この人と働きたい」で選ぶ

Freee 1

僕の場合は1社目のGoogleを大企業と捉えるかベンチャーと捉えるかですが、僕が入社した頃のGoogle日本法人はまだ200人程度で小規模でした。

でも新卒でベンチャーに入りたかったわけでもなく、思い返せば僕の場合、会社選びは人で決めてます。新卒時はGoogleともう一つ、渋めの商社と迷っていて、親には商社に行けと言われていたんですが……。

ビズリーチ 1

親御さんからするとね……。

Freee 1

聞いたことのない会社に行って欲しくなかったんでしょうね。でもGoogleの内定者懇親会で同期と会って、このメンバーと働きたいなと。

Twitterへの転職もGoogle時代の尊敬する先輩や同期とまた働きたかったからですし、freeeに入ったのもGoogleで一緒だった佐々木とまた一緒に働きたかったから。

佐々木さんことfreee代表取締役の佐々木大輔氏。28歳で4回転職をしている。詳しくはこちら
Freee 1

なので僕の場合は、ベンチャーに行きたいというよりも結果としてベンチャーにいたという感じです。

とこなつ家

人によっていろんな選び方があるね。みんな違って面白い!ただ、結果的にベンチャーだったっていう。

鈴木康弘さん達のベンチャー転職リアル事情

とこなつ家

僕の場合、最初の転職に全く迷いはなかったです。一番やりたいことは飲み屋、28歳で起業すると決めてました。なので1社目で売りまくる、人の話を聞くといったスキルは身に付けたので、2社目では金勘定に強くなりたかったんです。そしたら突然自社に入ってきた求人にピンときた。ここいいじゃんって。

Freee 1

(自社に入ってきた求人だったんだ……)

ビズリーチ 1

(自社の求人に自分が応募したんだ……)

自社の求人だけど応募しちゃった(笑)

ピンときた求人に応募、3営業日後に「辞めます!」

とこなつ家

たぶんみんなやってるんですけどね。僕の場合かなり露骨でした。先輩からゴリって呼ばれてたんですけど、求人を見るなり「これゴリじゃん。お前超ヒットしてんじゃん」って。みんな笑ってたんですけど、シャレじゃねえなって。

なのでその日中に会社に電話して、履歴書作って週末に社長に会って「入社します!」、3営業日後には「辞めます!」って(笑)。バカなんで迷わなかったです。25歳でした。

ビズリーチ 1

面白すぎる(笑)。

とこなつ家

でも最初の転職どうですか、迷わなくないですか?

ビズリーチ 1

私もあんまり迷わなかったですかね。

とこなつ家

この歳でこれから転職だったらたぶん迷うと思うんですけど。

ビズリーチ 1

守るものとか、いろいろありますからね。でも当時は全然迷わなかったですね。

とこなつ家

freeeの鈴木康弘さんは、全然迷わなそうなキャラですよね。

Freee 1

GoogleからTwitterへの転職は僕の中では異動のようなものでした。当時のTwitterはGoogle出身者が多かったですし。なので正直そこまで大きな決断ではなかったです。

Twitterからfreeeへの転職は「本当に悩んだ」

とこなつ家

freeeさんに行くのはね……。

ビズリーチ 1

Twitterさんからfreeeさんは……。

これはもう本当に悩みました

Freee 1

五反田の居酒屋で佐々木からfreeeの話を聞いたんですけど、帰り道に歩きながらふと、確かにうちの母親しんどかったなって。あれが解決できたら自分みたいな中小企業の子供がもっと親と遊べるのかなって。なんとなく俺、freeeに行くなあと思いつつ、ただ待遇も変わるし、そもそも広告で生きていきたかったのに今まで考えたこともない会計の世界に入るなんて想像がつかないし。でも佐々木とはまた働きたいし、中小企業の会計を楽にしたい想いもありましたし、本当に悩みましたね。

ベンチャー転職と結婚、そして「嫁ブロック」

とこなつ家

これは30歳くらいのタイミング?

Freee 1

そうですね。

とこなつ家

それは考えるなあ……ご結婚は?

Freee 1

当時はしてなかったです。転職後に結婚しました。

とこなつ家

ビズリーチの鈴木康弘さんは?

ビズリーチ 1

私も転職後に結婚しました。

Freee 1

結婚してたら転職しなかったかもしれないですね。

ビズリーチ 1

確実に「嫁ブロック」ですね。

実は鈴木康弘さん達は全員既婚

月給14万円!?大企業からベンチャー、年収ガタ落ち給料事情

とこなつ家

皆さん結果的にベンチャーに行きましたけど、逆にベンチャー行きたくない理由もあったと思うんですよね。それってどんなのがありましたか?

Freee 1

まず単純に給料が下がることとかですかね。

とこなつ家

給料はね、下がる。月給14万円に下がりましたけれども。

ビズリーチ 1

ホントですか?

とこなつ家

いくら海外とはいえ、月給14万円……。そのオファー条件で採用しまくる人事やってました。途上国だから安かったのもあるんですけど、下がる。あと何だろうなあ、給料下がるのが一番デカいなあ。

時給換算すると最低賃金下回ってるでしょ、これ?みたいな。第2新卒で転職するとね……。30歳の転職でも結構下がりました?

Freee 1

前職が外資系だったのでガッツリ(笑)。外資系とくらべて下がるのは仕方ないと思ってました。あとは何ですかね?企業ブランドとか?でも合コンでモテないくらいだけかなとか。これはあんまり関係ないかなあ。

鈴木康弘さん達に学ぶ転職先ベンチャーの選び方

とこなつ家

ブランドねえ。僕はベンチャーでも、ちょっとミーハーで変なのを選ぶ傾向があるかな。10人の会社だけど世界で一番安い留学プログラムを作るとか。次行く会社も飲食業なんですけれども、その会社にも世界一の部分があったりとか。絶妙に自分の心をくすぐる変なブランド感がある。

Freee 1

クラスの中の一番かわいい子じゃなくて、ちょっと大人しめだけど意外とこう……。

とこなつ家

何か持ってる。字が超上手いとか、背が高いとか。何かあるんですよ。何か一カ所マニアックなところがあるんだよなあ……。

ビズリーチ 1

(うんうん)

(つづく)